3.基本的な練習内容と順序

 練習内容や順序を考える場合,次の点を考慮す る必要がある。
oやさしいものから難しいものへ展開すること。
o基本的な技術を身につけるために,できるだけ単純な方法を繰り返す。
o練習に集中させ,あきさせないために練習法を工夫し,いろいろなバリエーションを考える。
o常に動きの中で技術が発揮されるようにする。
oゲームの局面を考えた内容を多くする。
o1人がボールに触れる時間を多くとる。
o技術的には1対1の攻防を基本とする。
o練習の最後はゲーム形式の練習で締めくくり,
 その日に練習した技術をゲームの中で試してみる。
o1つの技術やプレーを完全に覚えさせてから次に移るのではなく,いろいろな練習の中でプレーの完成をめざしていくこと。
o自チームの状態,期間中どの時期にあたるのか(新チームに切り換えの移行時期か,完成の時期か,試合のシーズン中か,オフシーズンか)を考え,それにあった練習内容を構成する。

4.初心者を対象とした練習計画例

ⓐ練習目標として
 〈技術的なねらい〉
 ボールに慣れ,恐怖心をなくす。パス・キャッチ・シュートの基本的技術を体得する。1対1の 攻防の基本とゲーム感、リズムをつかむ。
 〈体力的なねらい〉
 ボール扱いを通して,敏捷性,フットワーク, ボディーバランスの初歩を体得する。
 〈精神的なねらい〉
 練習時の心がけ,コートの作り方,整備の仕方 を覚える。試合時の心がけ,自校でやる場合の準 備の仕方,他校に出向く場合のマナーなどを覚え る。

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