今後、多くの指導者に専門的な指導が出来る環境を、日本のハンドボールの統括団体である日本ハンドボール協会が中心となって整えていかなければなりません。
 図1は、目指すべきゲームに関与する3つの要素と指導者の重要性を示したものです。

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 第1点は、ゲームを実現するプレーヤーの育成です。
 第2点は、日本が目指すゲームのイメージは、最終的には世界につながっているものでなければなりません。
 自身が指導しているチームが勝利を目指すのは当然でありますが、そのことが日本の世界での勝利や活躍へとつながっている事が大切です。
 第3点として、ハンドボールの価値は教育的な面でも、社会的な面でも認められているところですが、目指すゲームは、さらに、これらの価値を高めることが必要です。やる人見る人にとって魅力がさらに増し、結果として多くの人を引き込みそして深みへと導いていくことが必要なのです。
 目指すゲームはこの3つの要素の実現を可能なものとし、それに最も関与するのは指導者であり、その重要性は言をまたないものです。日本が目指すゲームについて、多くの指導者・関係者を巻き込んでの議論が必要ですが、このことについて私自身の考えを述べてみたい。

日本人の特性とハンドボールの構成要素

日本が目指すべきハンドボールを具体的に示すには、ハンドボールのゲームの構成要素やゲームを勝利に導く要素を明確にすることが必要です。
図2は、そのことを4つの階層に分けて示しています。

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(参考資料)
2016リオ・オリンピックにおけるハンドボール男女出場選手の チーム別に見た身長、国際試合出場回数等について
2013男子・女子世界選手権大会出場選手の国別、成績別身長・体重について

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