実戦ハンドボールQ&A
ハンドボールはチームスポーツであり、チームスポーツでは、年齢や考え方を異にする集団が、同じ目標のもどに機能することが要求され、そこに各種各様の問題がもちあがってきます。例えば、チームに対する意識の問題、人間関係の問題、運営上の問題などあげればキリがありません。
これらの問題を処理しなくては、チームが円滑に運営されることは難しくなります。そこにグランドの技術を中心とした練習だけではなく、意識の問題を中心とする、ミーティングの意義が生まれることになります。チームが練習量の割に強くなれなかったり、運営がうまくいかず仲間割れをしたりするのは、お互いの気持ちを理解せずに、一方的な考え方をしている場合が多いからです。
このような問題をなくし、チームを構成している一人一人が、意識をしっかり持って、明るいチームを作るためには、ぜひミーティングを持ってほしいものだと思います。
ミーティングの持ち方について基本的なことをあげてみます。
年齢に関係なく誰もが発言できるように考える。司会も同一人でなく持ちまわりで行うようにするとよい。
練習の前後には必ず行います。練習前には、目標や練習のプログラムなど大よその内容をプレーヤーがつかむように話します。また健康に関するチェックや欠席者などについてのチェックなどもこの時行います。練習の後には、その日の反省にもとづいて次の課題など話し合います。
週に一度、あるいは月に二度は持つようにします。特にシーズンの初めは、回数を多く持つようにします。内容は
などです。
プレーヤーの個人的な問題や退部の問題など、個人的な問題に限らずいろいろな問題が、しばしば起こってくるものです。共に練習するプレーヤーが、話し合うことによって解決する問題も多々あります。一人でも練習に打ち込めない人がいれば、チームプレーというものはうまくいくものではありません。グランド一回の練習より、皆で話し合ってそのような問題を解決することの方が価値ある場合が多いのです。
ゲームを控えた前日あるいは数日前には、ゲームのためのミーティングを行い、プレーヤー全員の知恵を結集して作戦を練ります。また試合に関するすべてのことを話し合い、連絡するなど、ゲームにぬかりのないような準備を行います。
(大西)