(2)バイオメカニクス的研究
  • ○シュートとゴールキーパーの対応(1980)
  • ○ジャンプスローの筋電図学的研究(1986)
  • ○ゴールキーピング(シュートコース)の予測(1986)
  • ○ゲーム分析(1987,1990)
(3)健康管理に関する研究
  • ○スポーツ外傷・傷害の現況と対策(1988)
  • ○内科学的健康検診による健康管理に関する一考察(1988)
  • ○男女ナショナル選手のメディカルチェックと海外遠征時の医療(1990)
(4)トレーニングに関する研究
  • ○ボールスピードに対するウオーミングアップと局部運動負荷の影響(1980)
  • ○女子ハンドボール選手の血液成分の経時的変化からみたトレーニング効果(1980)
  • ○心エコー図法によるトレーニング前後の心機能・形態の検討(1980)
  • ○ボールスピードに対するウオーミングアップと局部運動負荷の影響(1980)
  • ○ハンドボール競技における走の検討研究(1981)
  • ○女子ハンドボールにおける400m,3000m疾走後の血中乳酸グリセロール・酸素の活性化について(1983)
(5)心理・性格に関する研究
  • ○TSMI(競技意識調査)からみた心理的傾向と特性(1989)
  • ○CMI(健康調査表)からみた健康の傾向(1989)
(6)コンディショニング等
  • ○ナショナル女子選手の栄養調査(1990)
  • ○休養・栄養・トレーニングの調査結果から(1989)

◆今後の研究方向

ハンドボール競技の生理学は,競技力向上のための1分野を占めていることは論をまたないところであろう。しかしながら,基礎医学とトレーニングとの関連を生物学・自然科学の視点から全部網羅することを意図しているわけでもない。

当然研究方向としては,ハンドボール選手として必要な競技力を要求水準にまで改善・向上するための手段や過程において,生理学の立場から,体力トレーニング,バイオメカニックス,傷害予防,指導方法および技術などの追究やその効果の助長に寄与することが主たる狙いとなろう。

ちなみに,体力づくりの面では,現在のナショナル選手の無酸素パワーも有酸素パワーも,世界水準のチームと伍して戦うためには飛躍的な向上が望まれていよう。これらの機能向上は−朝一夕で実現できることではない。365日日常トレーニングを実施している各所属の指導者が,原則的事項を継続的に実現することの必要性が求められてこよう。

ハンドボール各級コーチ各位と各専門分野の担当者とが一体となって,日本ハンドボール界の機能を駆使することが,強いハンドボール選手養成の基本的条件であろう。

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