58頁

 できるようにする。

 3.3対2など試合に近い場面で,ノーマークの位置に方向変換する。

①どこに移動すればよいかがわからない。

 〈段階的指導〉

1.試合の速攻で起こりやすい場面を取り出し,パターン練習で自動的に正しい位置へ移動できるようにする。このとき,できるだけ多くのパターンを教える。

2.4対3などアウトナンバーの状況を設定し,パターン練習で得た判断力を利用して,攻撃 チーム内で誰がどこへ移動するのが適切かを判断する能力を養う。

3.対等の状況から,どの位置に移動すると自分のマークをはずしやすいかを判断し,移動できるようにする。

技術と指導のポイント

①空間が大きい地域に方向変換し,移動する。

②ボールと自分の間にディフェンスがいない位置,つまりパスを受けやすい位置に移動する。

③シュートへ導きやすい地域に移動する。

(3)ストップ

技術

 最近,体育館や靴などの施設や用具の開発が進 み,未熟でも容易にストップできるようになった。 しかし,ストップの基本動作を身につけていな いと,膝関節に極端な負荷がかかり,前十字靭帯や半月板の損傷を招くこともある。

①両足の膝を内側にしめ,両足の母指球で地面を押さえるようにする。

②上半身は腰を折らず,低い姿勢で直立しバランスを保つ。

p58

未熟練者の特徴と指導

ストップ時に前につんのめる場合が多い。

1.自分のコントロールできる速度での正確なストップ練習。  

2.全力疾走での合図によるストップ練習。

3.状況に応じてのストップ練習。  

〈体力強化〉ウエイトトレーニングなどで筋力の強化を図る。

〈技術向上〉膝をしめて両足母指球でストップする。

(4)練習方法

初歩の段階

●ボールなしでの基本ステップワークを身につける。

●自由自在に自分の思う方向に移動できる。

①ステッビング

次頁へ

技術・戦術と指導法目次へ

指導法教本目次へ