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 足首で後方をキックし,背筋を伸ばして体重を前方に移動させる。爪先までしっかり伸ばし,弾むようにステップする。

①もも上げ
 走動作を早くし,敏捷性を高めるようにする。 正確に素早くできるようにする。
②ストップダッシュ
 笛などの合図でできるだけ早くストップする。 ステップワークの基本動作であり,足首の強化にもなるので,余分なステップをしないように努力する。
③ストップターン
 ストップ後,素早く頭部を180度転回し,身体の回転をリードする。そして身体を前傾させて加速しやすくする。

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④弧ダッシュ
 攻撃では側方への移動から前方にカットインする場面が多い。前進だけでなくステップバックを忘れないようにする。


進んだ段階

●走コースに変化をつけて
①ダッシュ方向変換
 笛などの合図で走コースを変換する。合図からできるだけ早く方向を変えるように努力する。
②1対1オールコート
 2人1組で片方が攻撃する。フェイントなどをしてマークをはずす。他方は,攻撃とゴールの間に移動してマークする。
③ものまね
 2人1組で,1人がいろいろなステップで移動する。もう1人は,できるだけ同じ時期に同じ動作をまねる。

59z2 ④位置取りステップ
 パスに合わせてパラレルカットイン。早いパスで10〜20回連続させる。


2.パス

 パスはシュートと異なり,パスを受ける味方の プレーヤーがプレーしやすいように心がけなけれ ばならない。一般的には,顔の位置にパスをする のが良いとされている。
 なぜなら,パスを受けたプレーヤーが,シュー トするにもフェイントするにも,最もプレーしや すいからである。
 パスは,そのボールが送り出される位置から, ショルダーパス,サイドスローパス,アンダーハ ンドパス,バックパスなどに分類される。また, パスは,手首のスナップを中心に行うスナップパ ス,プッシュパスなどがある。

(1)ショルターパス

技術

ショルダーパスは,シュート動作とほぼ同じだ が,ボールリリース時にスナップをあまり使わな い点が異なる。シュートは,ボールの飛行コース

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