138頁

  逆45度からの対角のパスを阻止する。

展開例

138-1

 45度ディフェンスは,ボールを持つプレーヤーに対して大きく前進して防御する。トップディフェンスは,コートの中央で45度ディフェンスより少し後方に位置する。他のディフェンスは,自分のマークする相手を視野におさめながら,フォローできる位置をとる。


138-2

 逆45度にパスされると,そのディフェンスが前に詰めて攻撃を阻止する。パス前に詰めていた45度ディフェンスは,フリースローライン付近までさがる。ボールと反対側の45度ディフェンスの位置は,フリースローラインを目標にするとよい。


(4)4−2ディフェンス

解説

138-3

 4−2ディフェンスは,たいてい4−2攻撃に対してとられる防御法である。2名のディフェンスがあらかじめフリースローライン付近に位置し,2名のロングシューターに対して前に詰めた状態にしておく方法である。

 ロングシューターに対して詰め遅れる心配はなくなるが,ゴールエリアライン付近の防御人数が4人になるので,その防御が難しい。

 攻撃の主体が2名のロングシューターで,他の攻撃プレーヤーにあまり得点能力がない場合には,最も有効な防御方法となる。

 また,相手のロングシュートを阻止するという明確な意思表示ができるので,攻撃側に心理的圧迫をかけやすい。


未熟練者の特徴

 ボールに気をとられ,自分のマークをはずす。

指導のポイント

①自分がマークすべき相手に着目し,ボールの展開は周辺視野で確認する。

②ゴールエリア付近の防御人数が少ないので,ポストオフェンスをマークして,フローターから のパスを自由に行わせない。

③ポジション別の役割を果たす。

・サイド・・・サイド゙からの回り込みに対して,それを阻止するかポストと連絡してマークをチ ェンジする。

・ポスト・・・ポストを自由に動かせないで,フローターーからのパスを阻止する。

・45度・・・プレスしてポストやサイドへ生きたパスをさせない。

展開例

45度は前に詰め,ポストディフェンスは,ボールとポストオフェンスの間に位置する。

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