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トップディフェンスは45度プレーヤーの内側へのカットインに備える。他のディフェンスはボールのほうに移動する。
ボールが逆サイドに展開されたら,トップディフェンスは中央に戻り,内側へのカットインに備える。45度ディフェンスは斜め後方に戻り,対角ポストへのパスに備える。センターディフェンスはボール側に移動し,ポストプレーに備える。
解説
3−2−1ディフェンスは,ユーゴスラビアがシステム化した防御法である。形態的に優位な攻撃に対して前に詰め,オフェンスがカットインスピードを増す前に動きを阻止する。チーム戦術を主体に攻撃するチームに対しても,攻撃を分断しやすく1対1の攻防に持ち込むのに有利である。
しかし,防御範囲が広くなるので,1試合を通しての防御を行うには,かなりの持久性が要求される。ドイツが行う3−3ディフェンスは,3−2−1ディフェンスと多少の違いはあるが,基本的防御法にはあまり差がないので説明を省略する。
ゴールエリアラインに3名のプレーヤー,各45度のフリースローライン付近に2名のプレーヤー,フリースローラインの中央に1名のプレーヤーが位置する。
未熟練者の特徴
味方の動きと連携できない。つまり視野が狭く,全体を把握できない。
指導のポイント
①自分がマークする相手と,隣りのディフェンスヘのフォローに最も都合のよい位置を常に考えて行動する。
②ポジション別の役割を果たす。
基本的にはゾーンディフェンスだが,個々のポジションではマンツーマンで守備する。
・サイド・・・パスインターセプトを狙う動作をしてサイドへのパスを自由に入れさせず, 45度へ自由に生きたパスをさせない。
45度とサイドの間へのカットインを阻止する。
・45度・・・45度のカットインやシュートを,前に詰めて阻止する。
サイドディフェンスがマークをはずされたときにフォローする。
・センター・・・ポストプレーヤーをマークする。
ボールがプレーされている反対側の動きを注意する。
味方の防御ミスを常にフォローできる体勢でいる。
・トップ・・・45度から45度へのパスを自由に行わせない。
45度オフェンスの内側へのカットインを挟んで阻止する。