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2.速攻に対する防御

 攻撃の基本は,1人のディフェンスを2人で攻めることである。そこで,防御を成功させるにはディフェンスが孤立せず,共同で防御に当たるのが最善策である。

 そのためには,ピストンプレーやチェンジプレーなどを使って,組織的に防御できるように努力しなければならない。

(1)ピストンプレー

解説

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 ゴールエリア付近の防御エリアを守り,かつフリースローライン付近でのロングシュートを阻止するためには,前に出て攻撃を阻止する。

①シューターに対して前に詰める。

②ボールが他の地域に展開されたら戻る。

③個々のディフェンスがバラバラに動かず,隣りの動きに合わせる。

未熟練者の特徴

 ピストン動作が緩慢で,防御地域に空間が多くなる。

指導のポイント

①自分がマークすべき相手以外に,フォローすべき両隣りの相手の位置と行動を予測して備え る。

②前に帯めたあとエリアラインに戻るとき,基本的にはボールが移動した側に戻り,フォローの体勢をとる。

練習

〈初歩の段階〉

●エリアピストン

127-1

 フリースローラインとゴールエリアラインの間をピストンする。


●1線プレス

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①自分のマークがパスを受けるのにあわせてプレスする。


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