ノルウェー・LOKE選手のシュートテクニックについて
大西武三(筑波大学)・市村志朗(東京理科大学)
近年ハンドボールの技術・戦術の発展はめざましく、それに加えてスピード、ダイナミックさがますことによってゲームの魅力が益々増していると感じられる。
女子のハンドボールも、技術、戦術の向上により男子に劣らないゲームが展開されている。
世界レベルで活躍するハンドボールプレーヤーのパフォーマンスを見ていると、そのレベルに到達するのに、ジュニア時代からトレーニングが課されて獲得したものであると容易に想像がつく。
特に目につくのは、ボールハンドリングの技術、則ち片手によるキャッチである。この片手キャッチによって、動作範囲が大きくなり、本来なら取り得なかったボールもキャッチできるだけでなく、他方の手を自由に使えることによってプレイの幅が出てきている。
ここでは、世界で活躍するポスト(世界ではピボット)プレーヤーに焦点をあててボールハンドリングとシュートに着目した分析を行い、ジュニア育成の糧としたい。