はじめに

ハンドボールに関わり出してから、何年経っただろうか。その間、求め続けて来た課題がある。「ハンドボールとは何か。」「どのようなハンドボールが望ましいか。」ということであるが、未だ明解が得られない。

私はハンドボールを心底愛していると自認するとともに多くのスポーツ競技の中において、ハンドボールか更に高い評価を受け、大きく認知されることを熱望している一人でもある。しかしながら、日本におけるハンドボールの評価は、残念ながら私を含め多くの関係者が望んでいる状況とはまだまだかけ離れているという現実も率直に認めざるを得ない。

これまでこの課題については、多くの先輩諸兄が解決に努力されて来たことではあるが、自分なりの考えをまとめてみたいと思う。

1 ハンドボールゲームの一般的評価

ハンドボールに対する評価は実に様々である。「ルールがよく判らない。」「ラフで怖い。」「反則ばかり多くてどうかと思う。」等、否定的な評価がある反面、ダイナミックなスピード感やトリッキーなプレーやアクロバチックな場面に好意が寄せられていることもある。

このような様々な評価の中で、ハンドボール関係者の多くは、「ハンドボールは実際にやった者でなければ判らないよ。」とか「素人には無理なんだ。」というような自分勝手な反論をする。そしてその一方においては、もっと多くの人達になんとか高い評価をもって欲しいと単純に望んでいる自分達の矛盾には果たして気づいているのだろうか。仮に気づいていたとしても、その矛盾を解決しようとする積極さに欠けていることはないだろうか。

日本のハンドボールが半世紀以上も歴史を経た今日であるにも拘わらず、関係者全員が一致協力して、この矛盾を解決しようとする意識に乏しい現状には、極めて残念な思いがする。

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