[ソフトを開発し東海大学体育学部で保有]
キーワード] エリア解析、ハンドボール、攻防場面の評価、指導成果の検証
指導の成果を試合の結果から検証する際、シュートの成功率など統計データによる結果の分析しか出来なかった。そこで、攻撃や防御の経過と結果を総合的に検証する方法を開発しようとしました.そのため、ハンドボールの攻撃理論に「広い空間を攻める」という観点があるので、それを数値化できるようにしました.
研究例
・世界トップレベルの攻防レベルを攻撃者のエリア獲得状況から比較する.
・戦術指導の成果をエリア獲得状況から比較する.
・エリアの獲得という観点から、戦術発揮能力を競技レベル別に比較検討する.
・ビデオカメラ…2万円から シャッター速度調節可能なもの1台
・2次元DLT解析装置…DKH社製30万円程度
・エリア解析ソフト …DKH社製 30万円程度 ・パソコン…3万から
図12 撮影場面 図13 エリア計算方法
図14 エリア解析図
図14の下の図で示されたように、攻撃の後半につれて攻撃側の獲得エリアが増加するのが分かります。つまり、この攻撃経過から、良い攻撃であったと言えます.
(1)コートの全体を上方からカメラを固定して撮影する.
(2)DKH社製2次元解析装置で各選手の部位をデータ入力する.2次元DLT法で位置補正し、エクセルデータに変換する
(3)DKH社製エリア解析装置でエクセルデータを処理しエリア獲得状況を数値・グラフ化するエリアデータをアウトプットし他の攻撃と比較できるようにする.…10分
(4)研究目的に沿って統計処理・グラフ化して論文を仕上げる.
三脚にカメラを固定し、試合と同時に撮影を開始する.2次元解析法を利用するので、分析の基準となるコントロールポイントはコートのコーナー(20m×40m)で代用できるので、操作の必要はありません.
2次元解析のデータ入力は1場面30秒につき20分程度かかります.その後のデータ処理は瞬時に行えますが、そのデータをエクセルデータに変換するのに数分必要です.また、そのデータをエリア解析ソフトでエリア計算させグラフ化するのに5分程度を要します.
(1)平岡秀雄ほか(2006)ハンドボールに関する攻防活動の評価:ハンドボ-ル研究.4.21-22
目的:ハンドボールの攻撃経過を評価する方法開発する.
方法:試合のVTR画像を2次元解析で位置補正し、各選手の位置座標を求めました
・攻撃エリアの獲得という観点からのチームの攻防活動の評価ができます.
・エリアを守る意識を高めるための指導に利用(講習会での講義資料)出来ます.