現代スポーツコーチ実践講座7
G・Kは,シューターのボールを中心として位置どりをする。G・Kに対して,まっすぐに走り込めば,G・Kは動かないで位置どりをすることができるので,シュート阻止には,有利である。また,シューターは,G・Kに対してまっすぐに近づけば近づくほど,シュート範囲は,狭くなる。基本的には,助走や,ジャンプによってG・Kを動かし,逆の方向にシュー トする(図33)。
く顔付近への危険なシュートについて〉
筆者は,G・Kの顔付近への意図的なシュートを強く否定したい。もし
目にボールが当たってしま,えば,非常に危険なプレーとなるからである。
全身を使って,G・Kはシュートを阻止できることになっているが,顔で
シュートを阻止することはだれにもできることではない。それを逆手に
とって,顔付近に意図的にシュートすることが最近見られることである
が,非常に憂慮すべきことである。
「ゴールインすればよし」「顔に当たってもよし」とする考えに等しく,
スポーツの基本事項である相手を尊重するということをはなはだしく無
視するものである。人間は100%正確に物事をできるものではない。シ
ュートはG・Kのいない場所へすべきで,顔付近へのシュートは,ぜひと
も止めていただきたい。