まれる。

競技スポーツでは,ややもすると勝利第一主義,技術偏重にはしるきらい があり,モラルの欠如が見られ,競争主義のマイナス的側面が強く表れる 傾向にある。指導的立場に立つ者も選手もこの点をもう一度考えてみること か必要ではないだろうか。

多和氏はチームゲームでの集団モラールについては次のように述べている。 「チームゲームでは試合の結果を左右するものはチームの技術的な力に相違 はないが、さらに集団精神かプラスされて総合的に威力を発揮するものであ る。」このように氏はチームゲームに必要な集団の精神的なまとまりを強調し ているのである。

また荒井氏はチームワークの概念を次のように定義している。「チームワー クとは集団のメンバーがある共通の目的を達成するための集団のまとまりを 強く持って活動する相互作用を言い,比較的小さな規模の集団に見られる場 合が多い。」そしてチームワークを構成するものとして心理的な結束,それ ぞれの役割を果たすための技術,技術と技術をつなけるものの3つを挙げ ている。

個人的な技術を基にして技術的なつながりか可能となり,さらに心理的結 合か加わってより良いチームプレーが発揮されるのである。チームのメンバ - 1人1人かお互いに尊重し合い,その個性かチームの中で生かされ,集団 がチームとしてのまとまりをもっていること。また精神的なまとまりだけで なく技術的にも最高の力を発揮できるようなチームを,理想的なチームと言 えるだろう。

2.チームにおける意思の疎通

さまざまな考え方を持った人間か集まってチームが構成されるため, 日頃 から監督,コーチや選手の相互理解を深めるための手段が講じられなければ ならない。チームにおける意思の疎通を十分にはかるためには練習の場だけ では不十分なため,別途に話し合いの場を設ける。これをミーティングという。(次のページへ)

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