206-z1

よくある例であるが,つめた後下がらなかったり,パスされる方向に早めにつめたりすることによらて全体のデイフェンスが前に出たままになるという場合がある。この体勢では1対1が破られやすく,ヘルプもできないので,ゴールエリア付近の動きが自由になり,シュート確率の高いポストシュート,カットインシュートが自由になされることになる(図60)。

③ ボール方向に寄ってマークの位置をとる

206-z2

各プレーヤーは自分の防御ゾーンの中で,できるだけボールの方向に寄ってマークするようにする(図・61)。そうすることによってD・Fの間を狭くすることができ,ポストヘのパスやゴールエリアを割ってシュートされることを防ぐことができる。しかし寄れば寄るほど自己とのマークのずれが大きくなるので,動きの読みとすばやいフットワークをすることが必要である。 

チームのプレーヤー全員にフットワークのスピードがあれば,ボールの移動に対して壁を作って防御することが可能となり,防御力としては,非常に大きな力を発揮することができる。

第3章目次へ  次のページへ 本書籍目次へ