敏捷性を高めるためのトレーニング法は?
敏捷性とは、早いスピードでからだ全体を移動したり、あるいはからだの一部を動かす能力のことをいいます。
ハンドボールゲームにおいても当然この能力が必要となsります。この敏捷性とは、運動を支配する神経系の刺激に対しての反応の速さをいい、ある動作に集中することによって高められるといわれています。敏捷性を高めるトレーニングを行うにあたっては、次のような点に留意することが大切です。
①運動の負荷を軽くして速いスピードで繰り返し行う。
②反復回数は、ある程度の回数にとどめる。
③施行回数は、ある時間を目標におくが、日数を時間で測定して管理する。(時間内での施行回数がふえ、あるいは施行回数の時間が短縮されるとよい)。
④走るスピードも敏捷性の中に入れることができる。この疾走トレーニングは、短い距離をできる限り速く走るようにする。
⑤平地のみのトレーニングではなく、坂の昇り降りを入れることによってスピードを増すことができる。
⑥オールラウンドなからだづくりのトレーニング、即ちサーキットトレーニング的なものとしては、五〜六種目を繰り返すのが適当である。
〔サーキット的敏捷性トレーニングの実際〕
①あおむけ、うつぶせ。
あおむけの状態からうつぶせの状態となり、起きると同時に逆方向(足の方向)にうつぶせの状態となり続けてあおむけの姿勢となる(二回)。
②バービージャンプ(五回)。
③ローリング(受身の前方転回)。
右受身、左受身を続けて行う(各二回)。
④ステップ(各三回)。
サイドステップ(各三歩)、前・後方ステップ(各三歩)、斜前・後方ステップ(各三歩)。
⑤胸つけジャンプ(一〇回)。
⑥スクワットジャンプ(一〇回)。
⑦V字シットアップ(一〇回連続)。
⑧プロンジョン回転(各二回)。
プロンジョンシュートの方法と同様であり、左、右の側方より回転を行う。
⑨うつぶせ後方そり(一〇回連続)。
以上の種目を五〜六種目に限定して正確に行い、慣れてくるにしたがって一セット~二セットを目標に行います。
(渡辺)
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