実戦ハンドボールQ&A
長身者で、しかも動きがよく肩も強いシューターがフリースローから打ってくる場合、守るのは並大低ではありませんが、なんとか守りきる方法としては次のような方法が考えられます。
パサーから四〜五メートル離れて打つパターンであれば、その地点に一人つくことによって抑えられますが、ワンステップかツーステップで打ってきた場合は防ぐのが難しくなります。フリースローライン内に入って打ってくる場合は、その地点まで早くつめることによって、シューターの打つ体制をくずしてしまいます。
相手がライン外から狙う場合は距離が長いためにボールスピードもなくなるので、シューターが動作を起こしてからでも容易にキーパーはそれを見て守ることができるはずです。それらを考えに入れて、このシュートの守り方を考えてみましょう。
図1の隊形ならばシューターである①が左利きか右利きかでコースは変わってきます。右の場合は、図1から図2に変わります。まず△2、△3、△4はシューターの走りに従ってその方向を抑えるためにすばやく前へ出ます。他の者は前へ出る必要はまったくありません。右利きであれば、左へ走って打つかそのまま前へ踏み込むかです。そのため三人前に出れば十分で、他の三人は次の変化を待つか、飛び出して速攻に備えてもよいわけです。
その場合出る三人は、前に出るだけでなく腕をあげることを忘れてはなりません。
ボールを見失うことなく大きく高く二拍子ジャンプで腕でブロックします。この攻撃のパターンでは、打つ方法が一つに絞られることと壁になる選手たちが強く下がればチャージングになり、シューター自身も壁が広いために左右に変化して思い切って打つ体勢がとれません。従ってこのような場合には、攻撃側に合わせて守備側も全員で集中してアタックをかけるべきです。それをキーパーは冷静に判断して守ります。
(川上)