一対一になったとき相手を抜くフェイントのかけ方は?またその練習法は?

フェイントのかけ方と理論は一〇八頁に述べましたので練習法について述べます。フェイントの練習は基礎的な練習と実際的な練習に分かれます。

(1)基礎的な練習

①スピードやパワーをつける練習。

これについては二一四頁のトレーニング法を参照して下さい。

②方向変換、チェンジオブペースの練習。

方向変換はストライドストップによるものとジャンプストップによるものやシュートモーションなどのともなったステップからするものがあります(フェイントの項参照)。チェンジオブペースによって抜く方法は、方向は変えないで、ストップを入れて相手を止まらせて抜いていく方法(写真Ⅰ)です。よく反復練習して正しいフォームを身につけましょう。

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③パスやシュートのフェイク練習。

パスのフェイク動作は一〇八頁を参照して下さい。シュートモーションについては五一頁を参照して下さい。以上のような基本的な練習の後は実際場面を想定して練習を行います。

(2)実際場面に則した練習

①遠い間合いから抜く練習。

イ.フットワークやフェイクを使って(写真Ⅰ)。

②近い間合から抜く練習(抜いてからボールをもらう)。

イ.ゴールエリア前で(写真Ⅱ)。

ロ.ゴールエリアから離れて(写真Ⅲ)。

③ずれている間合いから(写真Ⅳ)。

イ.シュートかフェイントかの選択練習。

④エリアラインに下がっているディフェンスに対して。

イ.シュートかフェイントかの選択練習(写真Ⅴ)。

⑤連続ドリブルで抜く練習人写真Ⅵ)。

⑥各ポジションでのフェイント練習。

以上のことを考えて各ポジションでフェイントの練習をする。

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(大西)

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