A2-1初心者はどのようなシュートから始めたらよいでしょうか?

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ハンドボールのシュートは誰れでもやってみたいもので、シュートが容易にできることは、ハンドボールに対しての意欲をわかせる大きな要因になります。どのようなシュートから行えばよいかは、それぞれ個人のはじめる前の環境によって相違があるようですが、一般的に試合をみて、自然にジャンプシュートから入る場合が多いようです。特に、近代ハンドボールは、その形態が違っても、ジャンプシュートに始まり、ジャンプシュートに終わるといっても過言ではありません。しかし、投げるという動作は、多くの場合ステップして投げるため、初心者にはやさしいようで大変むずかしいプレーでもあります。 

そこでなんとかハンドボールのシュートの形にならせるには、パス技術を用いて基本的なシュート技術の要領を会得し、ランニングシュートからしだいにジャンプシュートに入るのがよいでしょう。

(1)静止の状態でのシュート練習

①力を抜いて楽に投げる。 ②慣れてきたら少し力を入れ、ボールにスピードを出すようにする。
 

(2)走ったままの状懸でシュート練習(楽に走る)

①力を抜いて楽に投げる。  ②少し力を入れ、全身でボールにスピードをつけるようにして投げる。
 

(3)ジャンプシュートの練習

練習の過程で、脚力、腰力がついたら、ステップシュートに入り、腕力がついたら、プロンジョンシュートという過程で行うとよいでしょう。 

ハンドボールのシュートが、多くの場合ジャンプシュートであるため、初心者は、早くこの過程に入りたがるのですが、応用途が多く、いろいろな要素を含んでいるため、大変むずかしいシュート法です。たとえジャンプできたとしても、初心者は体のバランスがくずれ、ボールにスピードがつかず、容易に得点に結びつくものではありません。従ってまだ基礎技術が未熟な段階では、間違ったくせを作り矯正するのに多くの時間がかかるため、初歩的段階から段階的に正しいフォームでシュートする技術を身につけるようにつとめるべきです。

(渡辺)

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