実戦ハンドボールQ&A
急に止まったり、身をかわすなど、いわゆる足さばきに関する技術をフットワークといっていますが、ハンドボールに限らず、すべてのスポーツにおいても、このフットワークの能力の大小は、直接技術の大小にかかわってくる問題です。この能力が低いとスピードを十分出して相手に対応することができないので大切な技術ですが、練習は楽しさに欠けるきらいがあるだけに、好まれないようです。できるだけ毎日練習法に変化をつけて行うようにしましょう。
各種ステップの踏み方やストップの仕方、方向変換の仕方などをマスターするために、基本的な練習法を述べてみます。
リーダーの笛や手の合図によってダッシュやストップなどを行う。
〔練習方法2〕図2のように、顔の向きは一定で、合図によって、5メートルから10メートル走り、ストップターンしてもどる。(要点)サイドステップ (クロスさせないでの移動。いわゆるすり足)やクロスステップによって行う。
二人組になり、片方の者は、相手がダッシュしてちょうど捕えることができる地点にボールを投げてやる。他方は、それをノーバンでキャッチしてすぐに返球し、次の動作に入る。一人10本くらい続けてとる。(要点)ストップター ンの要領を覚えさせるために、一方に投げのフェイクをして 逆方向に投げたりする。またキャッチする時、一度地面に手をついてから捕える など変化させるとよい。
図4のように、ジグザグに走るように印をつけておいて、ジグザグ走の競走をする。(要点)各種のステップの踏み方や顔の向きを決めて行うとよい。
図5のように、ボールを上に投げ、数メートル離れた地点を踏んでもどり、ノーバンでボールをキャッチする。
図6のように後方よりボールを投げ入れる。前の二人は、ボールを見たら前方の線を踏んで帰り、ボールの取り合いをする。いろいろなステップの踏み方で行う。
図7のような半径6〜7メートルくらいの円をかき、三つのグループに分かれる。リーダーの合図で、先頭の三名は、円の中で鬼ゴツコをする。AはCにタッチされないようにしながらBにタッチし、BはAにタッチされないようにしながらCにタッチをする。Cも同様にする。先にタッチされた方が負けである。
図8のように、円の中に線を引き、その線上以 外は走れないようにしたり、離れ島を作るとおもしろい。
大西