日時:平成26年12月
場所:釜石市立甲子小学校体育館
児童:甲子小学校5年,1組
男子14名、女子12名
計26名
指導者:山本 繁、小谷地美穂
○仲間と共にボール運動の楽しさや喜びを追究し、進んで取り組む。
○ハンドボールの動きや簡単なルールを学ぼうとしている。
思考・判断
○シュートの方法を知り、ボールの運び方やシュートについて考えることが
できる。
○ルールを工夫し、男女が対等にボール運動できるように考える。
○安全に気をつけ、仲良く運動することができる。
技 能
○ゲームを楽しむために必要な動きや技能を養うことができる。
○簡単なボール操作を身に付け、ボールを投げたり捕ったりることがで
きる。
○積極的にシュートすることができる。
ボール運動領域では、「チームに適した課題をもつこと」「簡単な作戦を考えゲームに生かすこと」を主なねらいとしている。
ハンドボールは、敵味方が入り乱れる「攻守入り乱れ型」「侵入型」のボールゲーム
である。ハンドボールの特性としては、次の4点が考えられる。
ハンドボールは、ボールを手で握って扱うこと、攻守の局面が比較的はっきりして
いることから、作戦を立てたり、ゲームの反省を練習や次のゲームに生かしたりする戦術学習に適した教材と言える。
また、「投げる」、「走る」、「跳ぶ」の動き連続した運動であり、運動の基礎が複合 的に必要とされる運動で、良い動きや持火力を養うことのできる運動である。
さらに、攻撃や守備にスピード感があり、素早いパスやキャッチの瞬間的な判断力が必要な運動であり、敏捷性や瞬発力、判断力を養うことのできる運動である。
子ども達は、ボールゲームが大好きである。
ボールを追いかけ、ボールを捕り、シュートをする。疲れを忘れボールを追いかける。
また、自分達で作戦や練習を考え、それによってゲームに勝利した時は、より大
きな喜びを感じる。
しかし、ボールを怖がったりパスキャッチが苦手だったり、失敗してチームメートから責められるのではと考える児童にとっては、意欲的でないこともある。
また、ボールゲームの授業実践での最大のネックは、「ボールキヤッチ」「ボールキープ」である。男子は距離感がつかめず遠目に投げたり強すぎたりする。女子はキャ
ッチがうまくできないことが多い。
甲子小学校の子供達は、全校でリズムなわとびに取り組んでおり、またマラソン大 会時期には長距離走に取り組み、体カテストの結果でも個人種目についてはレベルが高い。ボール運動については、スポーツ少年団に所属している子とそうでない子の運 動技能差が大きく、また男女差も激しく、ボール運動を全員で楽しむことができない。
ハンドボールは、今回が初めてであり、5時間程度取り組んだ。4年生までにもボ ール運動の経験が少なく、女了-は全体的にボール運動が苦手であった。男子はサッ力 ー、野球、バスケットボールをしている子が多いが、ボール運動のセンスは今一であ る。
本単元の指導にあたっては、子ども達の運動欲求を満足させ、男女みんながシュー トするゲームにして、ハンドボールの楽しさを味わわせたい。 そのために、以下の7点に留意し、手立てを組む。
・コート 18mx12m ゴールエリア5m
片側サイドラインなし(壁反射あり、ボールデッドがない。)
・ゴール 小学生用ハンドボールゴール 3mx2m
・ボール 学校体育用ハンドボール1号球(握れるもの、目に安全なもの)
・人数 6名(うち1名がキーバー。得点した者がキーパーになる。)
・歩数 男子 ⇒自由⇒5歩ぐらい⇒ワンドリブルで移動可
女子 ⇒自由に動き回ってよい
・ドリブル ダブルドリブル可
・得点 男子1点、女子3点、
女子は、ゴール横のカラーコーンに当てても3点
女子は、ゴールポストに当たっても3点
*キーパーの正面にぶつけた場合は、キーパーの得点
・ジャッジ ボールがコートを出た場合、サイドラインの時はスローイン
ゴールエリア付近やエンドラインは、すべてキーパースロー
・キーパー 得点をした者がキーパーになる。(走って交代)
・時間 4分ハーフ
・勝敗 ①全員触球したチームの勝ち、②得点の多い方の勝ち
* ルールは子供の実態に応じて臨機応変に。
特に、歩数の制約は段階的に。
* 全体的に、女子に有利なルールです。
* キーパーの仕事が多いルールです。