223頁
ヤーあるいはそのチームが有利にならなければ罰せられない。」
ルール上は,ボールが膝から下の部位に接触し たからといって,ただちに反則となるわけではな く,その後の展開によって,判定される。 しかし,有利になったかどうかを判断すること は,レフェリーにとっても難しいものであり,客観的には,ボールに下腿または足で触れたプレー ヤー,あるいはそのチームが拾った場合には,相 手側のフリースローとなり,相手側が拾った場合 には競技が続行される。
ルールにおいては,次のように述べられている。
〈6の7〉「ボールを故意に味方のゴールエリアに入れた場 合には,次のように判定する。
(a)ボールがゴールに入ったときには,相手チ ームの得点。
(b)ゴールキーパーがボールに触れ,ボールが ゴールに入らなかったときにはペナルティー スロー。
(c)ボールがゴールエリア内に止まったり,エ ンドラインから出たときにはフリースロー。 (d)ボールがゴールキーパーに触れずに,ゴー ルエリアを横切ってフィールドに出たときに は,そのまま競技を続行。」
この状況において問題となるのは,ゴールキー パーにボールを返したプレーヤーの動作ではな く,その意図である。プレーヤーがゴールエリア 内にボールを投げようが,弾こうが,落とそうが, 故意に行ったものであるとレフェリーが判断すれ ば,ゴールキーパーが触れた瞬間にペナルティー スローの判定が下される。最終的な判断は,レフ ェリーの主観によって決定されるものである。