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ヤーあるいはそのチームが有利にならなければ罰せられない。」

 ルール上は,ボールが膝から下の部位に接触し たからといって,ただちに反則となるわけではな く,その後の展開によって,判定される。 しかし,有利になったかどうかを判断すること は,レフェリーにとっても難しいものであり,客観的には,ボールに下腿または足で触れたプレー ヤー,あるいはそのチームが拾った場合には,相 手側のフリースローとなり,相手側が拾った場合 には競技が続行される。

⑮ゴールキーパーにボールを返すプレー

  ルールにおいては,次のように述べられている。

〈6の7〉

「ボールを故意に味方のゴールエリアに入れた場 合には,次のように判定する。

(a)ボールがゴールに入ったときには,相手チ ームの得点。

(b)ゴールキーパーがボールに触れ,ボールが ゴールに入らなかったときにはペナルティー スロー。

(c)ボールがゴールエリア内に止まったり,エ ンドラインから出たときにはフリースロー。 (d)ボールがゴールキーパーに触れずに,ゴー ルエリアを横切ってフィールドに出たときに は,そのまま競技を続行。」

 この状況において問題となるのは,ゴールキー パーにボールを返したプレーヤーの動作ではな く,その意図である。プレーヤーがゴールエリア 内にボールを投げようが,弾こうが,落とそうが, 故意に行ったものであるとレフェリーが判断すれ ば,ゴールキーパーが触れた瞬間にペナルティー スローの判定が下される。最終的な判断は,レフ ェリーの主観によって決定されるものである。

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