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④ フリースローの位置

 原則として,フリースローは反則のあった位置から行われなければならないが,図8−5に示される範囲での誤差は許される。すなわち,相手のフリースローライン上では誤差が許されないが,センターライン付近では約1.5mの誤差,自分のフリースローライン付近では約3cmの誤差が許される。

 もし,フリースローが不正な位置で行われようとしたならば,正しい位置に修正しなければならない。しかし,ボールが不正な位置にあった原因が相手によるものならば,ボールのあった位置からスローをさせるべきであり,修正の必要はない。どうしても修正が必要なほどボールが移動されていたならば,ボールを移動させた相手は退場されるべきである。

220-1
⑤ジャックル

 ファンブルは,原則としてジャックルと判定されることはない。

 ファンブルとは,他のプレーヤーからのボール,またはリバウンドボールをキャッチしようとしてコントロールをし損なうことであり,一度コントロールした後のスローやドリブルでのミスは,ファンブルとは判断されない。

 コントロールとは,必ずしもボールをキャッチすることではなく,ボールの方向を意図的に変えたり,タップすることもコントロールである。最終的な判断は,レフェリーの主観によって決定されるものである。

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