81頁

6.フェイント

 フェイントは,個人の技能を発揮して防御ラインを突破する基本的技術である。フェイントには方向変換によるもの以外に,シュート動作からのフェイントや,パスするように見せかけて突進するパスフェイントなどがある。

 フェイントは,単に防御をかわすだけでなく,パスやドリブル,シュート技術などと結びつき,得点するための有効な手段として多用される。フェイント時に特に重要なのは,ステップワークである。

 ハンドボールでは,ボールを持って3歩まで移動することを許されているので,3歩を最大限に活用できるようにするとよい。

【右側へのフェイントステップ】

81z3

右利きを例に 両足同時に着地したあと左足を右にステップする場合(タイプA,B)と,両足着地のあと右足を右後方にステップし,左足を右前方に踏み出す場合(タイプC)がある。

 本来空中でパスを受け,両足で着地した場合には0歩と数えるが,両足を同時に着地できないケースが多い。

 その点を考慮してプレーする習慣をつけておくとよい。


 【左側へのフェイントステップ】

81z4

  両足着地のあと,右足を左足の前方にステップ する場合(タイプD)と,右足を左足の後方にス テップする場合(タイプE)がある。


次頁へ

技術・戦術と指導法目次へ

指導法教本目次へ