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②ホイッスルの合図ののち,バックスイングを大きくとる。

③体重をゴール方向に移動させながら,フォワードスイングをする。

④このとき,シュートコースと反対に,利き腕の逆肩を向ける。

⑤シュートコースが予測しにくいように,スナップを利かす。

(9)シュートlこおける個人戦術

【位置取り】  

く位置の選択〉

 攻撃を成功させるうえで最も大切なことは,効果的な位置からシュートをすることである。その ためには,ボールを受け取る前に,シュートを成 功させるうえで最も効果的な位置を選択しておく必要がある。シュート位置を選択するときは,以下のことに注意するとよい。

●ディフェンスの間隙の多いところはどこか。
 パスを受ける前にディフェンスの弱点箇所を見つけ,プレーできるようにする。そのため,自己のプレーが終ったらすぐにプレーを組み立てて行動する。

77z1

[例]DからEにパスが通った場合,ディフェンス②はポストのEをマークするので,①と②の間に空間が大きくなることが予想される。オフェンスDはその空間を素早く予測し,その空間を攻める。


●味方がディフェンスをブロックしている,またはするであろう箇所はどこか。
 自分1人でプレーするのではなく,味方の壁を利用して攻める。味方プレーヤーも移動するので,味方プレーヤーが援助してくれる位置を予測する。

77z2

[例]Dが④の前で左にフェイントしようとしている。CはDの抜けた位置に移動を開始している。
 ③がDをマークして,カットインを阻止することが予想される。結果的にDが③をブロックする状況となる。
 BはDからパスを受け,③の上からシュートを狙うとよい。


●味方の動きでディフェンスが詰め遅れるであろう箇所はどこか。
 味方の攻撃でディフェンスが横に振られており,前に出てシュートを阻止できそうにない位置を予測し,カットインまたはシュートする。

78z1

[例]Dのパス動作にあわせてFが内側に移動した場合,②はFの動きに気をとられ,DからBへのパスに対応できずに詰め遅れることが予想される。
 Bは②の上からロングシュートを狙うか,アウトでAと2対1を狙う。


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