島林 護
占領下および第二次世界大戦中、ハゼナはチェコの愛国心の象徴の一つとなり、反ドイツ的な競技として、それを組織したりプレーしたりすることは、誇りを持ってチェコ人であることを認めることを意味しました。
チェコスロバキア・ハゼナ協会（ČSSH）は、1939年にチェコ・ハゼナ協会（ČSH）への名称変更を余儀なくされました。スロバキアと国境地帯を失ったことで、プロレタリア・スポーツ協会、ソコル運動協会、オルル体操協会、DTJ（労働者体操協会）の一部の地域が解散しただけでなく、選手層は大幅に制限されました。しかし、解散したソコルや労働者体操協会からのプレーヤーの流入もあり、その会員数は急速に拡大し、ほぼ毎日のように新しいクラブが増えました。 しかし、労働者の逮捕、選手のドイツへの派遣、シーズン中数回の競技体系の変更、交通規制、試合中の空襲、ハイドリヒアドの恐怖、集会の禁止、用具・用品の不足など、重要な問題が多くありました。
戦争の終わりが近づき、ドイツはスポーツを含め、あらゆる活動を禁止しましたが、当時、保護領の領土ではハゼナの最大のブームが起こり、 1944 年に、ボヘミアから 6つの男子チームとモラヴィアからも同数の男子チームが参加してハゼナ・リーグが設立されました。 女子は２つのグループに分かれてリーグをプレーし、男子はさらに4つの部門グループに分かれてプレーしました。 ハゼナへの関心はとても高かく、当時のチェコ・ハゼナ協会には、13の郡で25,884人の男女の選手と役員がDTJ協会に登録されていました。それは当時の基準では記録的な数字でした。占領と戦争を理由として、ハゼナは存続し、大きな勢いを得たと言えますが、国際（１１人制）ハンドボールもその恩恵を受け、戦後徐々にハゼナに取って代わりました。