8 血液検査

[病院などで検査可能]

[キーワード] 血液性状、検査、ハードトレーニング

1)研究の狙い

血液検査により様々な観点から健康状態をチェックする事が出来ます.また、血液性状から選手のコンディションを推察する事も可能なので、着目すべきです.

研究例
・ハンドボール競技選手にとってチェックすべき血液検査項目を検討する.
・トレーニングにより課題となる血液性状に改善個所が見られたかを比較・検討する.

2)分析機器

・血液検査…保険所・クリニック・病院などに依頼  費用:検査項目で異なる

3)分析画面

s8-z1

          

図23

s8-z2

図24

4)操作手順

比較分析したい検査項目を決定し、検査依頼をする.一般的には疾病に伴う検査ではないので、保険の適用は難しい.

5)データ処理時間

採血の検査結果は2週間以内に分かるが、データをグラフ化し文章化する時間が必要となる.

6)分析例

(1)平岡秀雄ほか(1990)運動負荷が血液性状に及ぼす影響について-ハンドボール選 手を対象として-:東海大学紀要体育学部.20.59-66

目的:休養期や鍛錬期の血液性状を調査し、運動負荷が血液成分にどのような影響を与えるかをみた.

方法:トレーニング期ごとに血液検査を実施した.

結果:内臓筋の破壊の指標となるCKが、鍛錬期のトレーニングによる激しい運動により異常値を示すので、内臓筋の健康状態を推察する指標とならないことが分かった.

7)分析結果の現場利用


・ハンド部員で鉄分の低下による貧血を発見・治療し、競技力を大幅に向上させた.
・当時スポーツ選手の突然死が問題となっていたので、その対策としても有意だった.

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