二.どちらがよいフォームか

現在見られる2つの典型的なジャンプシュートのフォームを比較してみてきたが,ジャンプシュートのフォームは,こうでなければいけないというものでなく、状況に応じたフォームでシュートすることが望まれる。シュートをゴールインさせるためには,いろいろな要素が複雑に絡み合うがジャンプの幅や高さを得ることー結果として滞空時間を得ることはその中でも非常に大きな要因である。その意味において、高く跳べるジャンプシュートの方法と幅を跳ぶことのできるジャンプシュートの両方法を習得することは、シュート技術をマスターする上で大切なことである。ジャンプするためには,脚・腕・上体などすべての部分を跳躍のために生かすようにしなければならない。

従来の指導法によって育てられた前者(図17)のジャンプシュートの方法は、ハンドボールのシュート方法として非常によいものと思われる。このフォームは,だれにでも習得可能であり,しかも最高のボールスピードを得るのに適した方法であるからである。ただ難を言えば、高く跳ぶには最良の方法でないということと、全身を使って投げるために,デイフェンスの上からすばやくボールを投げるという点では劣る面があることである。後者(図18)のジャンプシュートの方法は,だれにでもできるものではないが、形態的に恵まれ(ボールを片手で握ることができる),体力的に恵まれている者であれば,前者のフォームに加えてこの方法も習得することが望まれる。ディフェンスの前で高くジャンプし、すばやく投げることができるので,ロングシューターとしては,非常によい投げ方と言えるからである。

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