現代スポーツコーチ実践講座7
ジャンプシュートの基本は,スピードボールをいかにして投げるかである。したがって,ボールに力を加える距離を長くとり,そして,全身を使って投げるフォームが適切なフォームである。
図17のフォームはその典型である。ジャンプの踏み切り時において,腰・上体をバックスイングした状態を取り,ボールは,後方に引いてジャンプしている。そうして空間で,腰~上体~上腕~前腕~手首と順次大きい部分から小さい部分へと加速を加えるように動かされている。最高スピードを得るには適した投げ方である。
図18のシュートフォームは,ボールを片手で握ることによって生まれるフォームである。従来のものに比較して,ジャンプのしかたが大きく異なっている。すなわち,踏み切り時において,右脚をジャンプ方向に大きく振り込み,ボールを持つ手も,円回転によるバックスイングをしながら踏み切り後半部において,ジャンプ方向に振り込んでいる。