② 厚みと幅

攻撃に厚みがあるというのは,ロングシュートを中心とした攻撃もできれば,ポストシュートを中心とした攻撃もできるということである。厚みある攻撃を行うことができれば,ディフェンスの守備範囲が広くなる。ロングシュートを阻止しようとして前につめれば,ポストからシュートされる。ポストを中心に守るとロングシュートをうたれるといったぐあいである。 

攻撃の幅というのは,中央,サイドをまんべんなくシュートできる攻撃のことである。サイド攻撃が不得意なチームであれば,中央にディフェンスがかたまってしまい,突破することが難しくなる。サイドからの突破力があればD・Fは広がらざるを得なくなり,結果として中央も攻めやすくなる。

③ 緩と急

動きのリズムが同じであったりパスのリズムが同じであると,ディフェンス の動きもそのリズムに乗ることができる。速い動きや速いパスでディフェンスをそのリズムに乗せ,パスフェイクやドリブルなどでリズムをくずし,突破するきっかけを作ることが必要である。 

1人1人の走りや動きに緩急のリズムをつけ,またチーム全体としてもパスや動きのつながりに緩急のリズムを持つようにすることが必要である。

第3章目次へ  次のページへ 本書籍目次へ