現代スポーツコーチ実践講座7
サイドプレーヤーが最も速攻に出やすいとされているが,速攻のチャンスはすべてのプレーヤーに平等であると考えられる。すべてが同時にスタートを切れということではなく,ボールを得た瞬間に1次速攻のできるものがまずスタートし,1次速攻のスタートに遅れたものが2次速攻に参加すべきである。シュート位置や攻防の状態によって,スタートすべきプレーヤーは同一ではない。
チームによって,パスを中継する者,リバウンドボールをとる者など,役割がある程度決まっている場合もあるが,それ以外の人はすべて平等に速攻のチャンスをうかがうべきである。
図36はだれが速攻のシューターになっているのかを示したものである。 これを見ても,すべてのポジションの人が速攻のシューターになることが示されている。
速攻は,プレーヤーの動きのスピード,ボールが相手コートに運ばれていくスピードがなければ,速攻になり得ない。むだなドリブル,むだなパスをなくして,シュートまで短時間でもっていくことが必要である。