② ゆさぶり(2次速攻)

速攻のほとんどは,ゆさぶりなしで,シュートされることが多い。それは,ボールを獲得した瞬間に突破の状況が生まれていることが多いからである。 速攻におけるゆさぶりは,2次速攻をかけるために行われるものである。ボールを獲得したときにアウトナンバーの状態(2対1とか3対2とかのオフェンスプレーヤーが多い場合)ができていないので,オールコートを使ってパスを回し,その過程で突破しようというものである。2次速攻はボールを獲得したとき,図30のように,1次速攻をかけたプレーヤー3〜4人が相手コートの中に入り,後の2〜3人が自分のコートにいて,G・Kからのパスを受けて攻撃が始まる,という場合が最も多い。 

2次速攻は,デイフェンスが完全に戻り切らないうちに攻め込むのであるから,パスをする回数を少なくし,短時間で突破できる状態を作らなければならない。プレーヤーはパスを安全に中継していくために,サイドから中央に回り込みながら,パスをつないでいくことが必要である。

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