4 作 戦

作戦とは,勝つための策である。自己チームの状況と相手チームの状況を考える中で、講ずる策である(図64)。個々のプレーヤーの技術の力が違いすぎていれば、おそらく作戦というものは必要ないであろう。どんな策を講じても通用には限界があるからである。

211-z1

トップレベルのチームと初歩的な段階のチームが試合した場合,初歩的なチームがどんな作戦をしても勝ち目はないのである。作戦も結局は,個々の技術によってなされるからである。ある程度個々の力が接近してくれば,勝敗は基礎的な戦術がどの程度マスターされているか,作戦がどうであるかによって勝敗が決まる。 作戦はそのチームの基礎的な戦術を基にして何を特徴的に出していくかが問題になる。ゲーム全体として,ゲームの経過の中で,攻防のしかたにどんな特徴を出していくかが作戦である。 作戦は自己チームや相手チームの状況によって多種多様なものが考えられ,一般論では述べられないが,通常次のようなことが作戦を考える基礎となっている。

第3章目次へ  次のページへ 本書籍目次へ