パワーがない場合のトレーニング法は?

ハンドボールの動作の内容を見てみますとその多くは、パワー的要素が多いとみてよいでしょう。

パワーとは、筋力と筋肉の収縮のスピードであると考えることができます。したがって、パワーを高めるには、力とスピードが関係してきます。

シュートの時のジャンプカ、ボールのスピード、瞬発的なカットインプレーなど是非とも養成しなければならない体力といってよいでしょう。

一般にパワートレーニングは、自分の持っている最大筋力の二〇パーセントぐらいの重量を、スピードある繰り返し回数によって養うことができるといわれています。

ハンドボールのようなボールゲームは、このあたりに注目すべきです。ここでは、対人を利用したパワートレーニング例をあげてみましたので参考にして下さい。

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〔パワートレーニングの実際〕

①あおむけの状態より、上体を起こしその瞬間上体を左右にひねる(連続一〇〜二〇回)。

②うつぶせの状態より、上体を起こしその瞬間上体を左右にひねる(連続一〇〜二〇回)。

③からだを横にして、体側に起こし、その瞬間からだを左右にひねる(連続一〇⊥一〇回)。

④座位より立位へ移動(連続一〇〜二〇回)。

⑤胸つけジャンプ(連続一〇〜三〇回)。

⑥手打ち腕立て(連続五〜一〇回)。

腕立て伏せの状態から両手を床から離して上方に上体をあげ、その瞬間に左右の手の平を打ち、両手を床につけ十分に肘関節をまげる。

このトレーニングの留意点としては、次のことがあげられます。

(渡辺)

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