スコアーブックのつけ方と利用のしかたは?

スコアーブックをつける目的は、ゲームの様相を客観的に記録することによって、チームの評価や個人の評価をすることにあります。チームや個人の評価を正しくするためには、記録されたものが客観性のあることはもちろんですが、評価するのに役立つものでなければなりません。

いろいろなチームでいろいろな記録法が考案されているのは、ハンドボールのゲームが複雑に変化するので、ゲームの様相をすべて記録するわけにはいかず、チームによって分析する角度が違ってくるからです。

スコアーブックは、利用しなければわずらわしいものですが、チームの作戦に役立たせ、あるいはチーム・個人の評価に役立たせるならば、わずらわしさなどを感じることなくスコアラーも責任を持ってやるに違いありません。

スコアーをつけるに当たっては、一人のスコアラーでしかも簡単につけることができるのが望ましいでしょう。筑波大学でつけているスコアーを例にして、つけ方と整理のしかたを述べてみます。

表1の記録例に示すとおり、両チームの攻撃を時間の経過に従ってつけていきます。つけるポイントは、例で示すように、攻撃の内容に従ってつけていきます。

以上のようにしてつけた記録から表2のような整理を行うことができます。これによって一試合のチーム・個人の評価ができ、大会期間中や年間の通算記録を出すことによって、より総合的な評価をすることもできます。

d-5z3

d-5z2

これは一例ですが、スコアーをつける目的によっていろいろなスコアーブックを作ることができます。表3は、各個人別に攻防の状態を記録する場合と、シュートのコースを記録する場合の例です。各チームで検討してチーム独自のスコアーブックを作りましょう。

(大西)

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