ゴールキーパーの練習はどのようにすればよいか?
ゴールキーパーの練習をする時には、次のような技術的要素を考えて練習すればよいと思います。
〔練習方法〕
(1)フットワーク
①写真①のように三人で行われるパスに遅れないようにポジションを移動する。②写真②のように連続して投げられるシュートに遅れな
いように動きながらシュートをとる。
(2)シュート処理の動作
- ①写真③のように各コーナーに投げられたシュートボールを正しい動作でとる。
- ②シュートの位置を変えて処理動作の練習をする。
- ③写真④のようにシュートボールを足もとにはじく練習をする。
(3)助作にスピードをつける
- ①各種体力トレーニングを行ってスピードをつける。
- ②写真⑤のように、ポール二個を使って、一つのボールを投げるとすぐに別のボールを投げ、くずれた体勢からシュートをとる練習をする。
- ③写真⑥のように、一個のボールは足もとに置いて蹴り、他のボールは蹴った直後に投げる。
- ④写真⑦、⑧のようにコーナーから逆コーナーへ投げられるボールをとる。
(4)スローイング
- ①写真⑨のように、いろいろな位置へ投げられたボールを走っている味方にパスをする。
- ②写真⑩のように、ディフェンスをはずしてパスをする。
(5)セービング
- ①写真⑪のように、置かれてあるボールに対して、バレーボールのフライングレシーブのような感じでボールをはじく。
- ②写真⑫のように投げられたボールに対してセービングをする。
(6)つめ
写真⑬のようにサイドやポストシュートに対してつめて取る練習をする。最初のうちはシュートコースを決めて練習するとよい。
(7)ジャンプ力など体力面の強化
(8)柔軟性
写真⑭のように各種の柔軟休操をする。
(9)動作範囲を広げる
- ①写真⑮のようにすべてのボールを胸でとる。
- ②写真⑯のようにすべてのボールを足でとる。
- ③写真⑰のようにすべてのボールを頭でとる。
- ④同様にすべてのボールを手でとる。
(10))反射的な動作
- ①図1のように壁に向かってゴールキーパーは立ち、後ろから投げられ壁でリバウンドするボールをとる。壁のない時は、図2のように、後ろ向きに立っているゴ ールキーパーが振り向く瞬間にボールを投げる。
- ②写真⑱のように、人の影から投げる動作を見せないようにして投げる。
(11)さそい
さそいの項で述べたように、いろいろな動作でさそいの動作をかけて取る練習をする。シューターは、さそいにのってやる(写真⑲)。
(12)判断力
シュートコースの即断や、つめのタイミングの判断などは実際練習の中で行ったり、特別に場面を設定するなどして練習する。
(13)ディフェンスとのコンビネーション
シュートはディフェンスとのコンビがなくてはとれないので、実際場面や特別に場面を設定して練習する。(大西)
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