実戦ハンドボールQ&A
「カットイン」とは、日本語に訳すと「切り込み」となり、攻撃の最も基本になるプレーのことをいっています。切り込めばカットインプレーであり、ポストプレーもブロックプレーもすべてのプレーがカットインなくしては成立しません。一人でも切り込めばカットインプレーになりますが、ここでは、二人のコンビネーションプレーとしてとらえて説明したいと思います。
カットインの基本的なパターンは、連続写真(Ⅰ)と(Ⅱ)に示すように、一人のカッターによって作られたノーマークゾーンに、フォローがカットインすることによってできるクロスと直進の二つのパターンです。ディフェンスの間に切り込むカッターとフォローにスピードがあれば、簡単にこのようなパターンでノーマークを作ることができます。
動きは(Ⅰ)の基本的なパターンと同じですが、カッターが一対一の均衡を破り二人のディフェンスを引きつけて、フォローをノーマークにするパターンです(写真Ⅲ、Ⅳ)。
カッターが二人のディフェンスを引きつけられない時は、フォローが一対一の均衡を破らなければノーマークになることができません。写真Ⅴ、Ⅵは、フォローがフェイントによって一対一の均衡を破ってノーマークを作っています。
カットインプレーは以上述べましたように、二つの基本的なパターンとその応用によって成り立っています。カットインプレーはすべての攻撃のコンビネーションの基本となるものですから、しつかりと練習しましょう。練習の時の注意点を次にあげておきます。
(大西)