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⑥ ゴールエリア侵入

 ゴールエリア内のフィールドプレーヤーにボールが触れた場合は,攻撃側・防御側を問わず,ゴールエリア侵入の反則として相手にフリースローが与えられる。

 防御側プレーヤーのゴールエリア侵入を判定することは,エリア内防御の場合を除いて攻撃側に不利になることが多いので,アドバンテージをみてプレーを続行させるべきである。しかし,その行為が何度も繰り返される場合は,スポーツマンシップに反する行為として罰しなければならない。

 攻撃側プレーヤーがボールを保持してゴールエリアに侵入した場合は,ただちに反則として相手のフリースローになるが,ボールを保持せずに侵入した場合は,意図的に侵入したかどうかが判定の基準となる。

 スカイプレーを意図してゴールエリア上にジャンプし,パスが失敗に終わってボールに触れることなく着地した場合は,ゴールエリア侵入として相手のフリースローになる。

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図8−6に示すように,防御側プレーヤーが前につめて後ろが開いている状態の時に,攻撃側のプレーヤーが移動しようとして無意識にわずかにゴールエリアに侵入した場合,規則に違反したからといってすべてを反則と判定してしまうべきではない。

 しかし,図8−7に示すように,防御側プレーヤーがゴールエリアラインに沿って位置し,ルートが開いていない状態の時に攻撃側のプレーヤーが移動しようとしてゴールエリアに侵入した場合は,意図的に犯した反則なので相手にフリースローが与えられるべきだ。

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