5.ゲーム終了後

 ゲーム終了は,次のゲームヘのスタートである。批評と反省のないところには進歩はあり得ないので,ゲームが終わったならば,勝っても負けてもそのゲームの締めくくりをして,次のゲームに備えなければならない。
 多くのチームは,試合終了直後に要点だけの反省をするが,試合の興奮がさめていないし,特に試合に勝ったときは監督の話を聞いていないことがあるので,十分に気をつけて話をすることが大切である。
 負けたときは,プレーヤー自身もプレーを十分に反省しているので,あまり個人攻撃にならないようにプレーヤーの努力をねぎらい,次の練習や試合への足がかりを作るようにする。
 特に負けたときは,自分には責任がないかのようにプレーヤーを叱責したり,プレーヤーから離れてしまったりすることは,その後の練習に大きなマイナスとなってしまう。
 負けたときこそ,プレーヤーとともに行動し,負けたことにはこだわらずに次回に備え,新しい気持ちで今度こそはという雰囲気を作るように努力する。
 プレーヤーは,プレーヤーなりに反省するものである。したがって,指導者自らも反省して,次の試合に向けて練習計画を練り直し,指導していくことが最も大切である。

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