モチベーションエクササイズは,“ボールに慣れ
るために“”ボールを使用してのトレーニング“”デ
ィフェンスやオフェンスの遊技的トレーニング“
などに用いられるが,練習がマンネリ化したときの気分転換に用いても効果的である。いろいろな
バリエーションがあるが,いくつかの例を掲げて
おく。
ⓐ1人でできるもの【主に初心者がボールに慣れる練習】
oボールの頭回し
oボールの腰回し
oボールの膝8の字回し
oボールの股間キャッチ
o股間パス〜キャッチ
o頭上に投げ上げ,手の甲で上にはずませる。
o手の平〜手の甲(指先)交互にボールを乗せる。
o手の甲から指先にボールをころがしキャッチ
o片手ドリブル
慣れてきた段階で時間内で回数を競わせたり,
リレー形式にしたり,変化をもたせてやってみる
とよい。初心者でボールがよくつかめない者は,
2号ボールでやってもよいだろう。ハンドポールを初めて手にした者は,その形や大きさのわりに
意外に重いことに驚く。まず,ボールに触れる回数を多くしてその重さに慣れ,しっかり握れるよ
うになればしめたものである。
ⓑ2人以上で動きを加えたもの【ボディーバランス,フットワークの要素を含めて】
oドリブル相撲:2人で
oドリブル相撲バトルロイヤル:一定の枠を決め
てその中で数人
o腰にハチマキをつけて取り合い
o2人組でボールキャッチ(ふりこ)
o2人組アメリカンフットボール(ディフェンス
とオフェンス)
oゴールキーパー合戦
いろいろな練習の中でもっとモチベーションエ
クササイズが使われ,工夫されたものがあってもよいだろう。例えば,フットワークの中で単純にスタートダッシュやストップターンなど,型どおりのものだけではマンネリ化し,効果は薄くなる。
動機づけをうまく用い,同じ到達目標でも,練習
の工夫で楽しみを含めたものがもっとできるはずである。それぞれの現場で大いに研究し,工夫して用いてほしい。