2.人材確保の仕方

 中学校の場合,特殊な地域を除いてほとんどの選手は小学校時代にハンドボールを経験していな い。したがって,在校生の中からいかに素質のあ る選手を選び出すかということが,チーム作りの重要なポイントとなる。
 大学,実業団の場合は,中学校や高等学校の指 導者と十分に連絡をとり,日頃から機会があれば 学校を訪れたり,チームを招待して強化の手助け をするなど交流を深めることが大切であり,あのチームに自分の教え子を送っても安心という実績 と信頼関係を広く作り上げておく必要がある。
 また,選手に関する情報網を作っておくことが 大切で,先生とかハンドボール部の先輩とか同窓生で,比較的自由にあちこちの学校や大会を見て歩ける立場の人がよい。
 よい選手を見つけたら,選手を育てている監督 と連絡をとり,本人の育成に協力し,親身になって手助けしていく。そして,あの監督は信頼でき 尊敬できる人だと信じられるように努力することが大切である。
 ただし,選手を育てている監督との信頼関係を 保ちながら,出すぎないように注意する必要があ る。
 優秀な選手の獲得には,監督,父母,本人、0 B会の有力者など多くの人がからんでくるので, このようなすべての人々と交渉し,最後までねばり強く誠意をつくすことが大切である。場合によ っては,奨学金などで経済的条件を有利にすることも考えられる。

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