第４章 技術･戦術と指導法
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２技術･戦術の指導
《攻撃の技術と戦術》
１ 個人技術と戦術
課題：個人的技術の獲得と技能の向上により， 敵陣地を突破する能力を身につける。これは攻撃 の柱となる技術であるから，競技レベルに応じた 技能を常に持ち合わせていなければならない。
１．フットワーク
(1)ダツシユ
技術
ハンドボールは，スポーツ運動の主要な３要素 である走・跳・投のすべての要素を兼ね備えてい る。走技能の向上は，他の技能を向上させるうえでも重要である。
①重心を低くして，身体を少し前傾させて加運する。
②ボールをキャッチする場合，重心を低くするとともに腕の振りも弱めて，その動作に備える。
未熟練者の欠点とその指導
①後ろ足の蹴りが少なく，加速しない。
《体力強化》
ウエイトトレーニングでスカット,ヒールレーズ，プルアップなど（体力項目で説 明）を行い，脚伸展力の強化を行う。
《キック強化》
ステッピング，もも上げなどの練習を多く入れ，走行時に後方を強く蹴る意識を高める。
《フォーム修正》後ろ足の蹴りが弱い点と，前足の振り上げが少ないことが加速不足の原因であることが多い。前足が伸び，ストライドが大きくなるようにする。
《段階的指導》
1.平地での60％走でフォームを固める。
2.坂道の傾斜を利用してキックのための負荷を大きくしてかけ上がる練習をする。
3.ワンマン速攻練習など，ボールに対応してダッシュできるようにする。
②動きがスローで加速しない。
《体力強化》
ウエイトトレーニングでスカット，ヒールレーズ，プルアップなど（体力項目で説明）補強運動を行う。
《段階的指導》
1.ステッピング，もも上げなどの練習により，