第４章 技術･戦術と指導法
54頁
攻撃活動に機動力や厚み，幅が必要である。
○機動力‥…・スピードと変化のある動き
○厚み…‥‥‥上からもゴールエリアライン付近からも攻撃することによって、ディフェンスを広げる。
○幅………サイドから攻撃することによって，ディフェンスを広げて攻撃できるスペースを大きくする。
６ 防御の原則
攻撃がボールを保持し得点を取ることが目的なら，防御は，ボールを奪い攻撃活動を継続させないために，攻撃活動の中断や遅延を狙うことが原則となる。そして，ボールを取ったり中断したりするためには，防御のバランスや深み，集中が必要である。
７ 戦 略
戦略とは，目的とする大会やゲームに至るまでの総合的な計画・運用の方策のことであり，作戦や戦術の上位概念である。具体的には，試合に至るまでの練習の計画，環境の整え方，人材の獲得，技術や戦術をいかに習得していくかなど，すべての計画が含まれる。例えば，日本一になるのが目標であれば，それを達成するための種々の方策はすべて戦略に包括される。
８ 作 戦
この表には出ていないが，作戦の用語も通常的に使用されるので述べておきたい。
作戦とは，相手に応じて戦い方を工夫することである。工夫の仕方には種々の方法が考えられるが，例えば，相手の攻撃戦術に応じていかなる防御戦術を使用するか，また，選手の起用法をどのようにするかなどを計画し実行するこである。