第４章 技術･戦術と指導法
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ハンドボールの技術・ 戦術の構造
ハンドボールの技術・戦術の構造は54〜55ペー ジの表の通りである。
ハンドボールの用語については，統一されたも のがなく，特に技術・戦術といった言葉は厳密な定義が困難である。
ここでは，慣用的に使っている意味について述 べてみた。
１ 基本動作
ハンドボールの技術は，走・跳・投といった基 本動作から成り立っている。この基本動作は，運動能力としての指標ともなるものであるが，この 能力の高低が技術に大きく影響するものである。 そしてこの基本動作は，体力的要素であるパワー， 持久力，筋力，スピード，敏捷性，柔軟性，調整 力の影響力を大きく受ける。
２ 個人技術
個人技術は，基礎技術とも言われているものである。個人技術には，攻撃技術と防御技術がある。
個人技術を構成するものは，動作力と判断力で ある。
動作力は，質的な面と量的な面から構成される。質的な面は，動作が体力的な面とフォームの面で行おうとしている目的に合っているかどうかであり，量的な面とは，動きのパターンが何種類あるかどうかである。