134頁
①1分間に何回シュートチャンスがつくれるかを競う。
②ディフェンスはボールに対して詰めるとともに,ポジションを移動して守る。
攻撃が終了したら,まずなすべきことは相手の速攻を阻止し,セットオフェンスに持ち込むことである。
次にディフェンスを整備して,全員でシステマテイツタな防御にあたる。
速攻に対して,オフェンスより早く全員が素早く帰陣するのが理想である。しかし,シューターは帰陣が遅くなることが多く,アウトナンバーでのディフェンスを余儀なくされることも多い。また,速攻が早いために全員が相手よりも先に帰陣できないことも多い。
そこで,相手の速攻を途中で中断するなどの方策が必要となる。オフェンスの攻撃形態をよく分析,把握することにより対策をたてるとよい。
解説
ワンマン速攻は,サイドプレーヤーが仕掛ける場合が多い。事前にどのように対処するかをチームで確認しておく必要がある。
未熟練者の特徴
相手の速攻を見て反応するので,攻撃から防御への切り替えが遅く,速攻に遅れをとる。
指導のポイント
①速攻者に対して誰がマークするかを決め,防御にあたる。
②走るコースを妨害して,速攻を阻止する。
③フルスイングのシュートは,失敗してもその阻止がやっとで速攻に至らないケースが多い。フルスイングでシュートできるまでシュートしない。
解説
①帰陣に遅れた者は,とりあえず1人をマークして全力で戻る。
②帰陣の途中のセンターライン付近では,速攻のつなぎのパスをインターセプト,あるいはプレスして攻撃を中断させる。
③早く帰陣したディフェンスは,近くのオフェンスをマークするとともに,フォローを考えて位置取りする。
未熟練者の特徴
パスインターセプトに失敗し,防御人数が少な くなる。㈪1人しかマークできない。