2016リオ･オリンピックにおけるゲームから
女子準優勝フランスチームの場合
大西武三
市村志朗
フランスのゴールキーパーの阻止力
次の表は、シュート総数100本以上のシュートに対処したゴールキーパー１５名のデータである。フランスのGK2名のデータに加え、15名の平均値、最大値、最小値を表示している。赤字は各シュートの対する順位（15名中）である。
両GKとも全体の阻止率は1位、4位と上位であることから、阻止力は優れ、このことがフランスのディフェンス力に貢献したことは明らかである。№１GKは6ｍ、Wing,速攻の阻止力に優れていて、ゴールに近いシュートに強いことを示している。№12は、近いシュートにはふるわないもののシュート数の多い9ｍ阻止に極めて高い数値を残していることが、全体のシュート阻止力を上げている。
ゴールキーパーの力量を評価するには、技術・戦術的な分析が必要である。分析は今後に委ねたい。
フランスのゴールキーパー№12 LEYNAUD はトータルシュート阻止で4位、9ｍ阻止で1位の成績でチームに貢献した。（左は9ｍ阻止）
№１ GLAUSER はトータルシュート阻止で1位、速攻シュート阻止で1位の成績を残した。（右は速攻阻止）