IHFのウエブページには、各国の加盟状況を載せている。加盟は国としてするのでなく、その国や地域を代表している連盟が加盟している。1国で1連盟の加盟が基本であるが、地域的・政治的理由で複数加盟の国もある。その数は現在(2022.7)209の国・地域の連盟が加盟している。209の国・地域のうち、地域等は15である。日本が国として承認している国は196ヶ国であるが、そのうち、94パーセントがIHFに加盟している。また、国際連盟加盟国193ヵ国のうち94パーセントがIHFに加盟し、ハンドボールはグローバルな広がりを見せている。

次の表は,大陸別に見た加盟数である。

各大陸の加盟数

ヨーロッパ主導で始まったハンドボールであるが、加盟数ではアフリカがヨーロッパ52より一つ多い53の国が連盟として登録している。つづいてアジア44ヶ国、北アメリカ・カリブ21ヶ国・地域、南・中央アメリカ19ヵ国・地域、オセアニア20ヶ国・地域、の順に続いている。 日本が承認している国うち、未加盟国は7カ国である。AHFではミャンマー、  OCHFでは ニウエ 、SCAHCでは スリナム、セントビンセントおよびグレナディーン諸島 、EHFでは サンマリノ、バチカン 、CAHBでは エリトリアである。

年次別加盟状況

上の表は、加盟年次別に各大陸の国・地域の加盟状態を示したものである。戦後IHFが創立され、ヨーロッパ諸国の加盟によって始まった世界のハンドボールであるが、4年後にはヨーロッパ以外から日本が初めて加盟し、その後パンアメリカ、アフリカからも加盟があり、世界のハンドボールへと歩みを始めている。オセアニアは普及の面からは他の大陸に比べて遅れ、オーストラリアが加盟したのは、戦後初めてオリンピック種目となった1972年ミュンヘンオリンピック以降の1974年のことであった。大陸別に加盟による普及状況をみると、アフリカは1960年代から、アジアは1970年代、パンアメリカは1990年代、オセアニアは2010年代から急速な加盟・普及が始まったといえる。

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