はじめに

、2018年女子ジュニア世界選手権大会はハンガリーで開催された。日本の女子はこ大会に出場し、14位の成績を収めている。

ジュニアは1977年から始まり21回の開催である。日本は第1、4回大会は出場していないが、19回出場の常連で、韓国と共にデンマークの20回につぐ出場回数である。

過去の女子ジュニア世界選手権大会の次の通りである。

調査方法

国際ハンドボール連盟のホームページより出場したチームの資料をダウンロードし統計整理した。

資料は以下の通りである。

2018女子ジュニア世界選手権大会(ハンガリー)(23チーム、367名)

全出場選手の年齢、身長等全体像

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全出場選手の年齢(頻度)

本大会は年齢の上限が20歳以下と制限されている。年齢の平均では18.9歳、16歳から20歳までの登録であるが、もっとも多く登録されているのは19歳である。グラフのうち、赤で示されている部分は日本選手のものである。

2018w-junior

全出場選手の身長(頻度)

身長では平均173.3㎝、156から190センチまでの幅がある。34センチの差、横に並べば、見上げ、見下ろす落差である。ハンドボールはこれだけ身長差があっても、ポジションにより、活躍どころがあるのがおもしろい。身長では平均173.3㎝、156から190センチまでの幅がある。34センチの差、横に並べば、見上げ、見下ろす落差である。ハンドボールはこれだけ身長差があっても、ポジションにより、活躍どころがあるのがおもしろい。

日本選手の最高は176㎝であるが、それを上回る177㎝以上の選手は世界には120名いて全体の33パーセントにあたる。女子としては、大変高身長と考えられる180センチ以上の選手も71名(全体の20%)、185㎝以上となると15名(4%)いて、世界ではやはり大きな選手がプレイしているが分かる。身長では160㎝以下の選手は、形態的に恵まれない中で、活躍する選手と考えられるが、その数は12名(3%)いる。持ち前の俊敏性やテクニック、個人戦術を駆使して活躍してほしいものである。

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全出場選手の体重(頻度)

体重の平均は、67.3 ㎏であるが、最大94㎏と最小51㎏では倍近い差がある。ハンドボールは接触プレイを伴うことから、体重の持つ意味は大きい。体重の重い方が有利である。体重がある相手との接触には、よりスピード、パワー、筋力を発揮して接しなければ押し込まれることになる。 weight

全出場選手の国際試合の出場数(頻度)

女子ジュニアの国際試合経験は、報告のあった選手の平均は19.8回である。10回から22回の間に、多くの者が集まっていて、パーセントにして53.5である。報告のあった半数以上の選手が、この近いまでに約20回の国際試合を経験していることになる。

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全出場選手の国際試合での得点(頻度)

ほとんどの選手は100点までである。それ以上得点しているのは、一人を除いて、すべてヨーロッパの選手である。その一人とは、日本のNAKAYAMA Kaho( Right back)であり、18番目の数値である。

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各出場チームの年齢(成績順)

下表、図は、本大会の成績順に、その平均、最大値、最小値を示したものである。 年齢では、上限は決まっているものの、若い選手を登録しているチームとそうでないチームがあることが分かる。上位4チームの中では、ロシアが平均年齢が低く、若い選手を登録している。それに継いで韓国も若いチームである。

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各出場チームの身長(成績順)

身長は、平均して高いチームの上位3チーム、則ちハンガリー、ロシア、ルーマニアがベスト8以内に入っている。その中にあって、3位の韓国は平均172センチであり、下から数えたほうが早い(7番目)チームが3位に入っていることは、いつもながら、同じアジアのチームの日本にとって心強いことである。優勝したハンガリーは、平均長の高さもさることながら、すべての選手が172㎝から185センチ間にあり、大型のチームで戦って優勝したことがうかがえる。

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各出場チームの体重(成績順)

体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI)を計算してみると、すべてのチームが20.8から24.5の間にある。標準は22であるが、もっとも数値が低かったのは、ハンガリーの20.8であった。すらりとした選手がパフォーマンスをしていることがうかがわれる。平均で一番軽いのが日本、2番が韓国である。だだ韓国は最大の幅が大きいことから、体重のポジション適性を考慮して戦っていることがうかがわれる。

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各出場チームの国際試合出場数(成績順)

国際試合出場数の上位5チームのうち、4チームがベスト8以内のチームである。その他のチームに平均から見て大きな差はない。

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各出場チームの国際試合での得点(成績順)

国際試合での得点数では、ベスト8以内に、平均値の高いチームが多くあること、また最高得点の高い選手がいることがわかる。この数値は国際試合の出場数と関係することは確かなことである。

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