今から55年前の世界選手権に出場したときの記録である。この当時1ドル365円の時代で「海外に行くこと」など思いも及ばないことであった。世界との交流も少なく、国際ハンドボール連盟の大会は、男女の世界選手権大会のみ。アジアハンドボール連盟もなく、ハンドボールのメッカであるヨーロッパとの公式試合は、世界選手権だけであった。1966年12月28日羽田空港を出発し、ルーマニア、フィンランド、大会開催地スウエーデン、スペイン、フランスに遠征し、17試合の本大会と親善試合を行って帰国したのは翌年2月5日。40日の長い遠征であったがその貴重な経験はその後の人生に大きな財産となったものである。