2 戦術分析用ソフト

           

[関東学連ホームページでフリーダウンロード可能]

[キーワード] 無料ソフト、戦術分析、他競技分析可能、瞬時作図、

1)研究の狙い

誰もが自分の観点で分析できるよう、分析項目を自由に変えられるソフトを開発すること。ここでは、ハンドボールの攻撃における導入形態、突破形態、その成否を時間の経過に伴い記録できるようにしました。他のスポーツにも利用が可能です.

2)分析機器

戦術分析ソフト 開発済 無料 (関東学生ハンドボール連盟ホームページでフリーダウンロード)

パソコン   (3万円程度から各種あり…ノートパソコンでリアルタイム入力可能)

3)分析画面

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4)操作手順

(1)無料の分析ソフトファイルをデスクトップ画面にコピーし、ファイル内の記録用アイコンを起動させる.
(2)チーム名やファイル名(例:2011.3.11 china)を入力しデータを入力する.
(3)時間要素以外に3カテゴリー(導入段階・突破段階の攻撃形態、攻撃の成否)を入力できます.
(4)そのデータをあらかじめ用意した作図用エクセルにコピーすると瞬時に、攻撃導入形態別攻撃成功数等を示すグラフ等が表示されます.
(5)ソフト起動時に「ニューリスト」を選択すると、3つのカテゴリーを自分の分析観点に変えて、独自の分析ソフトを作ることが出来ます.作図までを自動で描画したければ、別途平岡まで相談して下さい.

(E-mail: hiraoka223@gmail.com

5)データ処理時間

試合中にリアルタイムで入力すれば、今回提供する集計、作表機能を利用することにより、試合後5分以内に、 作図まで表記できます.ただし、戦術分析ソフトを利用して、独自の分析観点でデータを入力する場合、データ処理 用のエクセルファイルを書き換える必要があります.その際は2~3時間程度の時間を余分に必要とします.
 また、何試合ものデータを蓄積し、統合したデータ処理をするには統計ソフトのエクセルに精通する必要が出てきます.

6)分析例

(1)平岡秀雄ほか(2006)多用途ゲーム分析ソフトについて  -ノートパソコンを利用して-東海大學紀要 体育学部:ハンドボール研究:35.169-174 

目的:戦術分析ソフトの有効性を伝えるため.

方法:時間経過以外に3つのカテゴリーを入力し、それぞれの項目の出現頻度を
エクセルデータに集計できるようにした.

結果:ハンドボールを例に説明し、項目数などは限定されるものの、分析ツール
として有効であることを示した.

(2)平岡秀雄ほか(2006)ハンドボールの戦術に関する事例研究 : -戦術の変更が 攻撃に及ぼす影響-東海大学紀要体育学部:35.49-57 

目的:戦術分析ソフトを利用して、指導の成果を報告する手順を示した.

方法:ハンドボールの戦術ソフトを利用し、導入段階の攻撃形態、突破段階の攻撃形態、攻撃の成否を記録し、同一対戦チームの2試合の分析データと、2試合の間に実施した戦術指導内容を時術した

結果:戦術の変更とそのための指導内容の有効性を示すと共に、指導の成果を報告するための手順を示せた.

7)分析結果の現場利用

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